お着物にパールトーン加工を掛けていても、シミや汚れがついてしまう事も。
例えば・・・
・お食事の際、袖にしょうゆが付いてしまった
・衿にファンデーション汚れが付いてしまった など・・・
そこで、パールトーン加工済みのお品物だからこそ出来る
ご自宅での簡単なお手入れ方法をご紹介させて頂きます。
お手入れ方法
水性汚れの場合...( しょうゆ・ジュース・お酒 等 )
1、まず、汚れを乾いたタオルでこすらないように吸い取ります。
タオルに水分や汚れが吸着しますが、まだ生地には汚れが残っています。
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2、その部分に水をかけて汚れを浮かびあがらせます。
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3、浮かびあがった汚れを 1と同様、こすらないように吸い取ります。
(汚れが残っている場合は2~3の処置を再度繰り返します。)
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4、処置を行ったら十分に乾かすことが重要なポイントです。
油性汚れの場合...(衿や袖口の汚れ・ファンデーション汚れ等)
1、まず、汚れた部分の下にタオルを敷いてください。
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2、別の乾いたタオルに揮発油(ベンジン)をたっぷりしみこませます。
そのタオルで汚れの部分をしばらく押さえ、汚れを溶かします。
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3、さらに別のタオルにベンジンをたっぷり付け、ぼかすように拭きます。
(汚れが残っている場合はこの処置を再度繰り返します。)
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4、お手入れした部分をドライヤーで乾かします。
※揮発油をご使用の際は、近くに火気がないことを確認し、
換気を充分におとりください。
お着物のご着用後、汚れなどのお手入れは出来るだけお早めに。
日数が経ちすぎますと、落ちなくなる恐れがございます。
上記の方法でもシミや汚れが落ちない場合は、
シミ抜きをおすすめいたします。
当店でも丸洗いやシミ抜きを承っておりますので、
ご希望の方はお気軽にご連絡下さいませ。
▶ ▶ ▶ 丸洗い・シミ抜きについてはこちらから
ご着用後、シミや汚れなどがない場合は、
汗をかいた部分(脇・背中・膝裏等)に霧吹きで水を拭き掛け、
しばらく置き、目には見えない汗汚れを浮かび上がらせます。
それを乾いたタオルでふき取り、乾かすという簡単な作業をしていただきますと、
次のご着用時に、気持ちよくお召しいただけます。
ご着用シーズンが終わりましたら、丸洗いに出される事をお勧めします。
また、パールトーン加工済みのお着物でも、ご着用時の状況や保管の状態により、
カビ・黄変・縮みなどが発生する可能性がありますので、
定期的に虫干しする事をおすすめいたします。
特にご注意いただくこと
・化学薬品を含んだ色素(インク・マジック・墨汁・一部化粧品・口紅など)や
熱いものは、特に生地に深く浸透してしまいますので、
パールトーン加工を施したお品物でもシミになることがございますのでご注意ください。
・パールトーン加工は、生地上に膜を張るコーティング加工ではありませんので、
色落ち、色止め効果はありません。
・特に紋はこすると紋の染料が白場に移り汚れることがありますので、
紋はこすらないようにしてください。
・濡れた状態で生地をこするとスレが発生しますのでご注意ください。
安心のパールトーン加工で、
皆さまも楽しいお着物ライフをお過ごしください。